《MUMEI》
44頁
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「オッサン…」

「どうした?」

「どうした?って…コレ…」





四人はそれぞれに渡されたもの……



一人はシンプルな、しかし意味ありげな装飾と紋章が小さく施された二丁の銃と、ホルスターを



一人は数個の短剣(ダガー)と針金を


一人はやや長めのマフラーと、地図(受け取った瞬間、幼い女の子の様な歓喜の声を上げて、皆にパンチやらチョップやらをくらっていた)を



一人は妙な面積配分の、手に握れるほどの半円柱と、淡い蒼の水晶を




眺めた。




「いらなければ、返してくれ」


…<三人>は、口をつぐんだ。


三人、である。


「僕らにこれをもたせて、どうする気ですか?」


一人が言った。




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