《MUMEI》 ストーカー「君、ストーカー?」 突然何を言い出すかと思えば… 「帰り道が先輩と同じなだけですよ…」 とんだ汚名を着せられたもんだ。 まさか下車駅まで同じだったとは思わなかった。 同じ中学だったのか… 改札口を出たら、もう日は完全に落ちていて、辺りは真っ暗になっていた。 「あの、家何処ですか?」 「あ〜!やっぱり…」 「俺、ストーカーじゃないですから。」 言われる前に言っておく。先手必勝ってやつね。 「もう暗いですから家まで送りますよ。」 一応男だからな。 その辺、マメな奴なんだよ俺は。 そしたら須藤さん、 「ありがとっ。」 って言って、ニッコリ笑って… それが凄く可愛くて、 それでいて綺麗だった。 これって月夜のせい? な〜んてジョークかましながら、俺はこの時、わざと自分の気持ちに気付かないフリをした。 前へ |次へ |
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