《MUMEI》
ストーカー
「君、ストーカー?」


突然何を言い出すかと思えば…


「帰り道が先輩と同じなだけですよ…」




とんだ汚名を着せられたもんだ。





まさか下車駅まで同じだったとは思わなかった。



同じ中学だったのか…





改札口を出たら、もう日は完全に落ちていて、辺りは真っ暗になっていた。


「あの、家何処ですか?」

「あ〜!やっぱり…」

「俺、ストーカーじゃないですから。」




言われる前に言っておく。先手必勝ってやつね。



「もう暗いですから家まで送りますよ。」




一応男だからな。
その辺、マメな奴なんだよ俺は。



そしたら須藤さん、


「ありがとっ。」


って言って、ニッコリ笑って…




それが凄く可愛くて、




それでいて綺麗だった。





これって月夜のせい?







な〜んてジョークかましながら、俺はこの時、わざと自分の気持ちに気付かないフリをした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫