《MUMEI》
最後の戦いの始まり
「……まだぁ?小夜姉様遅すぎぃ〜未来を待たせるなんて、ありえな〜い!!」

ここはお城。とでもいっておいた方がいいような大きな建物。私は“愛実”を縛ってそのそばで文男と一緒に待ち構えている。

「…小夜は来ると思うか?」

“来ると思うか?”ですって?

来るに決まってるじゃない!!小夜姉様は最後の戦いにするつもりだ。そう心が言っているもの。

「未来ぅ〜わかんない」

今の私って変なのかな?仲間のはずの文男を仲間だと思えない。

仲間だと思えないから変な言葉使ってるのかな?

ギィー

古い扉がゆっくり、ゆっくり開いていく。

小夜姉様…?

「…言葉通り“力”使って来たわ!」

凛としている小夜姉様。

そんな小夜姉様を一時期“大好きだった時期”があったよね?

でも今じゃあ何も感じない。ただ憎いだけ。

「…ご苦労様ぁ〜小夜姉様が遅いから“愛実”を殺しちゃったぁ〜」

「いや、未来は愛実をもう殺していたんじゃない?」

「!!…どーゆう意味よ?」

平常心!!平常心を保つのよ。動揺したら負けなんだから。

「…目♪」

小夜姉様は指は目を指した。それに微笑んでいた。

「神様に貸してもらったの♪」

「…ふーん。よかったわね?私には……神様などいないわ。私の力であなたに勝つ!!そして世界の支配者になるのよ!!!!」

私は絶対負けてはならない。

「…私は……未来に勝つ!!」

小夜姉様はそう言いながら剣を取り出し構える。そう、いつきてもいいように。

「…ふーん。私に勝てるのかな?神様の力を貸してもらわなければ勝てない人に負けるわけないじゃん……」

私も剣を取り出す。



「…さぁ……最後の戦いにしましょう?」



私の掛け声で“最後の戦い”は始まった――…

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