《MUMEI》
噂の真実
1時間目がおわった
「洸介くん!!」
今日は朝から死ぬかと思ったな…
兄貴の奴…
「洸介くん?…お〜い?」
杏の奴いきなり手を繋ぐとか反則だよ
「洸介くん?」
「…っ!?」
「うわ!びっくりした……」
「ごめん、どうしたの?」
「洸介くんのお兄さんの杏介先輩ってさぁ鈍いよね……?」
あぁまたこのパターンか…
「何なのあれ?鈍すぎる!」
知ってるんだよな…
「そうなんだ…」
「そうよ!さっき先輩が告ってたんだげど…何て言ったと思う?俺今…剣道部だし…はぁ?意味わからんわ!!」
「そ、そうだね…でもそれが否らしかったりするしね」
想像したとうりだし…
「ところでさぁあの噂ってどうなの?」
「噂って…何?」
噂ってあの…隠れてこそこそ話す奴だっけ?
「イヤねぇ〜知らないの?」
「なにが?」
「あのね…否介先輩が告白されてもOKしない理由…」
否介の…?
「本当に好きなのは弟の洸介くんが好きなんじゃないかって噂」
否介が僕の事…
「いやいやいや、それはないそれはない」
「大丈夫?洸介くん…」
ないよ…それならそれで嬉しいけど…ないよな…
「洸介くん〜!!」
「うわ!?ごめんなさい!」
「本当に大丈夫?」
「大丈夫だよ…ハハ何かゴメンね…」
また今度聞いてみるか…

部活も終わり皆が帰って行く中
僕はまだ1人否介が帰って来るのを待っていた
「お!…お前ってさぁ〜否介の弟だろ?」
「そうですけど…何か用ですか?先輩」
「いやな、たいした事では……」
確かこの人剣道部の…西樹嵐さんだっけな…?
「あんたの兄さんさぁ〜剣道部主将だから強いのは当たり前何だよなぁ!」
「どういう事ですか?」
この人は何を言いたいかわからない。
「面かせってこと」(ニコ
っツ〜!
「逃げないでよ」
怖い、
誰か助けてよ……否!
「何をしてる!?嵐!」
「何をしてるって…主将の弟誘拐?かな」
否!…助けて!
「否介…お前もうすぐ高校最後の全国大会だよなぁ…?」
「あぁ」
「今俺と問題を起こしたら試合出れないよなぁ?」
そんな…どうするんだよ!
「あぁ…そうだな…だから逃げるが勝ちだ!」

えっ?
「えっちょっ、ちょっと!?」

「ハァハァ、ここまで来れば…大丈夫だろ…洸大丈夫か?」
「ハァッ、、大丈夫だよ…」
「なら良かった…」
否と二人っきりだ…家ではいつも二人か〜
そうか…今聞こう

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