《MUMEI》
進む時とカウントダウン
「なぁ、廉次、お前どうするの??」
「え??何が??」
「だからぁ・・・・・
 柚子ちゃんの誕生日!!」
「・・・・・・・・
  あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

しまった・・!!やってしまった。
僕は祐介の一言で現実に戻る。
今日から12月。
もうすぐで柚子の誕生日だ。
プレゼントは買ってないし・・・・
の前にその日が空いてるかすら分からない・・・・。
・・・・しまった・・・・。

「どうしよう。ゆうすけぇぇぇぇぇ・・・・!!」
「うぉ!?知るか!!んなもん!!」
「どうしよぉぉぉぉぉ!!!!!」
僕たちがじゃれているとあいつはやって来た。

「まぁまぁ。落ち着きたまえ!!」
とやって来たのは“怜”だった。
「俺がお前の為に調べてやったよ!!」
「・・・・たとえば・・・??」
「12月11日は部活は休みだ!!」
「おぉぉ!!!」
「そして、俺の家はOKだ!!」

「・・・・?どういうこと??」

「お前なぁ・・・・・・・・頭使えぇぇぇぇぇ!!!」
「と、言いますと!!!??」
「つまりパーティーは“俺の家でできる”ってことだ!!!」
「おぉぉ!!さっすが怜!!」

僕たちの会話をしらけた眼で見ている祐介。
・・・というより、僕を見ている祐介。

「みんな、ごめんね。僕・・・・KYで。」
みんなが微笑んでくれた。そして・・・。
「そこじゃないわぁぁぁ!!!!」
なんてつっこまれた。

 どういう意味!!!!????

〈補足〉
彼らは廉次のことをKYと思っていたのではなく、
“ドアホ”と思っていたのだった。



のんきに時は進んでいく・・・・。この時すでに
    
     “運命のカウントダウンは始まっていた。”

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