《MUMEI》
電話
ある日僕は目を覚ました。
って、当たり前でした・・・。

僕の家に一本の電話がかかってきた。
そうそれは、恐れていたことだった。

僕が一階に行くとお母さんが電話で話していた。
・・・・相手・・誰だろう・・・?

しばらくしてお母さんが話し終わったみたいで
静かになった。なんだか悲しそうだ。
僕は、恐る恐る聞いてみた。
「どうしたの??」

お母さんは深くため息をついてから話してくれた。

“華恋ちゃん、今入院しているんだって。”

・・・・・・・え??・・・・・・・

「それでもう永くないんだって・・・・。
 余命はあと一週間って言われたって・・・・。」

   “・・・・・・・・嘘だ・・・・・・。”

僕は何も言えなかった。
僕は無言で自分の部屋に早足で入っていった。
というより逃げていった。
僕は布団に顔をつっこんで泣いていたんだ・・・。

    ずっと・・・・。
    そう・・・・ずっと・・・・・・・・。

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