《MUMEI》
回復の兆し
今日から冬休みだ。
今日から華恋の家に泊まる。

「おじゃまします!!」
「いらっしゃい!!」
華恋の家は明るかった。
僕はそのすぐ後病院にいった。
「華恋・・・・??」
「・・・・!!廉君くん!??
 何でここにいるの!!??」
「今日から華恋の家に泊まるから。」
「え!!???」
気が付いたらお母さんはいなくなっていて
僕たち二人になっていた。
「華恋。」
「何??」
「今の好きな人誰???」
「え!??」
「誰??」
「そんなの言うわけないじゃん!!」
「そっか・・・・。
 明日もまた来るね・・・!!」
僕は走るように足早に出て行った。

なんだか今日は明るい気分だ。
華恋を久々に見たからかな??
その夜、僕はぐっすり寝れた。


僕は次の日も次の日も毎日欠かさず
華恋のお見舞いに行った。
僕が気が付いたときには、もう
余命の一週間を過ぎていた。
うれしかった。
このまま華恋が回復していくと思っていた。
華恋の母親も、お母さんも、病院の先生も。
   
   そして
         僕も。

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