《MUMEI》
晴れ渡る空とキミの笑顔
明るい日差しが差し込んでいる。
今日は華恋のお葬式だ。
僕は、華恋に渡せなかった
最後の手紙をお墓に入れた。

今日は華恋の好きな飛行機雲と
虹が出ていた。

僕は華恋の家から自分の家に戻ってきた。
華恋にもらったオルゴールを聴きながら
泣いていた。
ぼくができるのは、泣くことだけなのかな??


・・・・・。違う・・・・・。
華恋の分も笑わなきゃ!!
僕は次の日から部活に行った。
久しぶり部活だった。
なんだかものすごく懐かしく思えた。

空を見上げた。
鳥が飛んでいる。
向こうのほうからリボンが飛んできた。
それは、華恋が小さい頃好きだったリボンだった。
僕はそのリボンをまた風にのせて飛ばした。
そしてこの一歩を確実に踏み出していく。
後悔はしていない。
華恋と僕はもう気持ちは通じてるのだから。



僕は辛いとき悲しいとき苦しいとき
他にもうれしいとき楽しいときには
空を見上げている。
華恋の大好きな空を。
きっと今の僕は笑えている。心から。

この笑顔は華恋の僕の笑顔だから。

「華恋、ずっと一緒だからね!!」


                 【END】

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