《MUMEI》
初めての友達☆
おんりはしばらく屋根の上にいようとした。でも、やめた。下に降りて学校へ、いやいや歩いていった。 教室― おんりは窓の近くの席。いつでも脱走できるようにしている。いつものように、あしを組んで座っていると、一人誰かが近づいてきた。 「何の用?」 「えへへ。宜しく、おんりちゃん。ウチは榊原翔、いちお―女子やから。仲良くしてなぁ。」 「……。誰、あんた。」「ぷっ。じょ―だんキツいで、おんりちゃん☆ウチ、昨日転校してきたやんか、覚えてへんの?」「マジ、ウザイんだけど?」おんりの一言で翔は固まった。 「めっちゃ、クール…惚れてもた。大阪やったら、こんなの普通やでぇ―」
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