《MUMEI》
アイリアス・??? 豪華な部屋にて
アイリアスは黒服につれていかれた後、医務室に入れられた。
健康具合をチェックされ、薬を渡されてまた部屋に戻ってきたところだ。

中に入ると仮面の男がいた。
「あなた何者?」問いかけてみる。が、返事はない。
別に会話はしたくない。
アイリアスは一刻も早く逃げたいが、黒服がうろついている上、
場所もわからないので逃げきる自信は無い。

「ここから出して。」欲求をぶつける。
「断る。」あっさりだ。
だがこれは聞きたい。「なぜ誘拐したの?」
「私の上に頼まれた。」男は答える。
「いつ返してもらえるの?」彼女は問いかける。
「さあ?」埒が明かない。

彼女は考える。
今服の内側にライターがある。
酸素分子は助燃性がある為、大量に放出し着火すれば大火事確実だ。
「逃げるにはこれしか…!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫