《MUMEI》
ウザイのに…
「はぁ?惚れる?バッカじゃん?女は男を好きになってたらいいんだから」おんりは翔の方を見向きもしない。「なぁ〜〜そんなん言わんと〜遊ぼーや―」翔がおんりにしがみついた。おんりはガマンが限界に達した。翔を突きはなした。 「ベタベタにガマンしてたけど、もうガマンの限界を超えた。もうくっつくな!それと、その、なまった関西弁やめろ。マジ、うっとうしい。」おんりはキツく言ったつもりだったが翔はびくともしない。 「…そんなんばっかゆってるから、友達おらんのやろ?ちょっとは皆に心開きぃや。友達は一生の宝物やで。大事にせんなあかんやろぉ?」「……しょうがない。友達なってやる。ウザイけど」 翔はにっこり笑った。
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