《MUMEI》
プロローグ
雨の音が響く。
とある静かな街を少年はずぶ濡れで歩いていた。
髪は黒髪で長くも短くも無い。
身長は125くらいだろうか?
整った顔立ちをしている。
今はPM10:00。
すでにあたりは真っ暗だった。
少年は熱でもあるように、顔を赤くしていた。
足元もおぼつかない。
その少年はふらりと赤信号の道路に出た。
瞬間
キキィィィ
という音が聞こえた。
少年は横を見る。
そこには、大型トラックが迫っていた。
少年は立ち止まる。
トラックはブレーキをかけるが間に合わない。
そんな両者の間に一つの影がよぎった。
同時に
ドゴン
という音が響く。
その体は吹っ飛ばされて地面をバウンドする。
その少年は一人の青年に抱きかかえられていた。
おびただしい量の血で地面が染まってゆく。
少年は青年の手を握り、脈を計った。
動いていない。
即死だ。
バタン
という音とともに、トラックの運転手がトラックを降り、2人に近づく。
その時、まばゆい閃光が飛び散った。
運転手は思わず目を瞑る。
しばらくして男が目を開けるとそこには誰もいなかった。

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