《MUMEI》
息止
それから綾斗は安心したのか急に具合がわるくなり、病室で過ごす日々を送っていた。

ガラガラ・・・――

「・・・り・・・か・・・。」

「綾斗・・・」

綾斗が入院している間は毎日おみまいにきているけど

毎回くるたびに顔が青ざめていっている。

みるだけでも悲しくなってくる。

でも綾斗は一生懸命生きている。

「ごめん・・・な・・・。こんな・・・んに・・・なっち・・・まって・・・。」

とぎれとぎれの言葉。一緒にもう笑うことはできないのだろうか。

「大丈夫だよ。絶対直るから!」

実は、2回目におみまいきたときに綾斗の担当医師によばれた。

あることをいわれたとき、息が止まりそうになった。

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