《MUMEI》 心臓に穴があくピーーーピッピッピーーーーピッピッーピー―― 室内になりひびく、機械の音。 医師や看護師は一生懸命がんばって綾斗の命をとりもどそうとしている。 いま、綾斗は死と生をさまよっているのだ。 綾斗・・・がんばってよ。 ピーーーーーーーーーーーーーーー 室内はこの音でうめつくされた。 綾斗は、もう生きて帰ってこれない。 二度と。 そして2人で笑いあう笑顔も。 「残念ながら・・・綾斗君は・・・。」 そんなこと・・・しってるよ。 綾斗ともっと笑いあいたかった。 楽しく過ごしかった。 なのに なのに あっとゆうまに終わってしまった。 実は、2回目のおみまいのとき、いわれたことが 「もう回復はないとおもいます。 病気が悪化してるんです。 もう心臓に穴があきかけているんです。」 そういわれていたのだ。 そして、室内にはいると激しく咳き込む綾斗 暴れまくる綾斗を必死におさえようとする看護婦。 そして・・・終わったんだ。 綾斗の 一生が。 私もこうなるのかな・・・ 前へ |次へ |
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