《MUMEI》
俺達は・・・・
俺は、確か・・・・
 3時間前・・・・
「おはよー」
 俺、近藤 靖は、登校してきたばかりだった。
「おはよう!」
 俺のダチの阿佐鎌 隆司だ。
「1限目、科学だから、一緒に行こう〜」
「おう」
 俺は、鞄を置いて、中から科学の教材を出した。
「あ・・・おはよう・・・靖君・・・」
「おはよう。沙紀」
 気弱なクラスメイトの道河 沙紀。
「靖ーぁ早く!」
「おう!」

 科学室
「なーぁ、まだ誰も来てねーけど?」
「そうだな。」
 少しだけ沈黙が続いた。
「何か、言いてー事でもあんの?」
「え!?」
「だってさー・・・お前が時間間違えるとか、おかし―し」
 隆司は、時間に厳しい。
「いや、その・・・」
隆司が、顔を赤くして目を泳がせているので靖は、少し上目ずかいで近づいた。
「ん?」
「っ・・・」
 優しいく微笑むと、隆司が今度は耳まで赤くした。
「どうしたんだ?」
 靖が隆司の頬に触れようとすると、隆司がその手をとった。
「靖、お前さぁ・・・俺を誘ってんの?」
「え?」

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