《MUMEI》 希望川原をあるく。 じゃりじゃり・・・そうなりひびく。 石をけった。川に石が飛び込んだ。 水面がぶれる。自分の顔もぶれる。 私の心はあれからずっとぶれている。 綾斗が 死んでから。 今、綾斗は天国かなぁ。 まだはやいかな。 私もいけたらいいのに。 どうせ死ぬんだから。 そう考えていると、ふと思い出す。 「おれはもう死ぬことが決まっている。ならお前にはまだ生きることがすこしでもある。 それを大事にしてくれ。」 「・・・。」 すこし・・・なんだよね・・・ いつ死ぬかもわかんないのに。 そうやって綾斗にたいして反論してたら、綾斗怒ってるかな。 私には 生きる希望が まだある。 そうなのかなぁ。 どんっ!! 「わぁっ!!!!」 ドぼんっっ!!ーーー うう・・・苦しい・・・ 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |