《MUMEI》
○○の混ぜこみワカメ
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでしたー」
千恵は夕飯がすむと自分の食器を流しまで持っていって、テレビを見はじめた。

ふむ、関心関心。そうゆうところはきっちりしてるんだよな。きっとオヤジや母さんの育て方がよかったんだろう。
さて、片付け片付け。

「ふんふんふーん」
ちょっと鼻歌を歌っていると、何か飲み物を取りにきたのであろう。千恵が冷蔵庫からオレンジジュースを取り出して一言。
「キモいなアニジャ」

今度は時代劇ものにでも影響されたのだろうか。何気にグサッとくる一言だな。ただ鼻歌を歌っていただけなのに。

「ただ混ぜこんでるだけなのにみたいに言わないの」
「かってに人の心を読むんじゃない。」

何故わかったんだ。

そう言い捨てると千恵はまたリビングへと戻っていった。

「洗い物終わりーっと。さて、俺はちょっと勉強でもしますかね。俺ってばマジメ〜」
幸介は二階へと上がっていった。

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