《MUMEI》
大学1年生
『遅刻だ遅刻ー』 ダッダッダ

息を切らし階段を駆け上がる。

6月にもなると少し走るだけで汗ばむ。

勢いよく教室に入り込む。

『ちくしょう間に合わなかったかー』

『マサまた遅刻かよ。いい加減単位落としたな。』

PSPをやりながらリョウとヒロアキが呟いた。

『いやさぁ、髪セットに時間かかってね。』

マサが息を切らしながら言った。

『今日は必修だからイソみたいに落とすわけにはいかないからな』

そのとき後ろから声がした

『おいおい!まだ諦めてないぞ!』

『なんだよ。いたのか。』

『俺もいるよー』

『アキトもいたのか。クロは…相変わらず寝てるか。』

暫くすると教授が入ってきた。

授業開始15分もたつとおもむろに立ち去るイソとアキト。行き先は決まって喫煙所だ。あとからマサもついて行く。クロは寝ている。ヒロアキとリョウは相変わらずゲームを楽しんでいる。

いつもの平和な授業中の一コマだ。

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