《MUMEI》 契約者と契約書気づいたら、真っ暗な世界だった「ここは?」 見渡す限り、 黒黒黒、、、 「契約書、第13条 WORLD end」 ふっと後ろで声がした どうやら、目隠しされているようだ。 「汝は人としての一生をマニュアル通りに進めなければならない。途中放棄は認められない。義務を果たせた場合、汝、我がアレル・ロザリオの魂を受けとる。途中放棄してしまう場合、その時点で、契約は破棄。新たな契約がなされる。って所かしら?」 声からして、身長 168cm の女性でまだ、16と言った所か。 「その契約がどうした?」 「どうしたも、こうしたもありませんわ!ダンスを止めてしまうなんて!貴方にはちゃんとしたフィナーレがありましたのよ!それを、、、貴方のお蔭で舞踏会が台無しじゃないの!」 今にも泣きそうな声だが… 何を言っているか全くわからない。 「質問、していいか?」 「3つだけ!3つしか受け付けませんわ!」 「まず、、ダンスとは?」 小さな溜め息をつき彼女は喋りだす。 「いいでしょう。教えて差し上げますわ。 まず、人とはなぜ現世に誕生するか。」 「それは、子孫を残すた、、、「否、私達と契約したから。」 「契約?」 「そう、契約。貴方たちは産まれてくる代わりに私達と契約をするの。私達は契約者の終演まで見届けなければならない。」 終演、、、つまり、[死]まで何十年も見届けなければいけないのか。「それを私達は‘舞踏会’と呼ぶの。」 「貴方たちのダンスを見届ける相手の位が高いほど、代償もそれ相当に大きくなる。」 「代償?」 「そう、代償。ダンスに参加するのには代償が必要なの。代償は人各々異なる。貴方の場合は、感情だった。もちろん、代償が大きければ大きい程素晴らしいダンスが踊れるわ。」 そう言うことか、なら納得がつく。 「最後に1つ。お前達は何者だ?」 「…私達は貴方たちが崇めている神に近い存在よ。しかし、神では無い。中間地点にいる、ホープと呼ばれるもの。しかし、キボウで在らず、私達は。」 絶望を呼ぶの。 前へ |次へ |
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