《MUMEI》
自己満?
HRを終えると藤田が話しかけてきた。
「ビックリしたぞ幸介、お前そんなにアツいキャラだったか?」
「………」

自分でもわからない。何をしようとしたのか皆無だ。どうしたっていうんだ、いったい、、、

東條はというと、なにくわぬ様子で本を読んでいる。

助けなんていらなかったってことか?そもそもあいつは助けなんて求めていたのか?俺が雨宮に対してかってにイラついてただけで、それを解消するために東條を連れだそうとした?これって単なる俺の自己満でしかなかったってことなのか?、、、わからない。

「幸介」
夏海が声をかけた。
「………」
「さっきからずっとこの調子でな、どうしたっていうんだか」
藤田が夏海のことを気遣って言葉をつけてくれた。
夏海は不安そうな顔をしていたが、しぶしぶ自分の席に戻っていった。

「キーンコーンカーンコーン、、」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫