《MUMEI》 自己満?HRを終えると藤田が話しかけてきた。 「ビックリしたぞ幸介、お前そんなにアツいキャラだったか?」 「………」 自分でもわからない。何をしようとしたのか皆無だ。どうしたっていうんだ、いったい、、、 東條はというと、なにくわぬ様子で本を読んでいる。 助けなんていらなかったってことか?そもそもあいつは助けなんて求めていたのか?俺が雨宮に対してかってにイラついてただけで、それを解消するために東條を連れだそうとした?これって単なる俺の自己満でしかなかったってことなのか?、、、わからない。 「幸介」 夏海が声をかけた。 「………」 「さっきからずっとこの調子でな、どうしたっていうんだか」 藤田が夏海のことを気遣って言葉をつけてくれた。 夏海は不安そうな顔をしていたが、しぶしぶ自分の席に戻っていった。 「キーンコーンカーンコーン、、」 前へ |次へ |
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