《MUMEI》
食え!!
「キーンコーンカーンコーン、、」

「あれ?」
気づいたら昼休みになっていた。
「がらがらっ」

藤田がズカズカと教室に戻ってきてドサドサっと大量のパンを俺の机の上に広げた。
「食え!食ったら元気になる!!」
「こんなに食えっかよ」
「おお!すでに喋る元気があるじゃねえか!」
「、、声でけえよ」
と言いつつ内心嬉しかったりする。
パンの袋を1つ開けて藤田が話してきた。
「なあ、さっきお前どっちに怒ってんのかわかんない感じにコエー顔してたろ。だからあんなんになっちゃったんじゃね?東條からしたらまたなんかやられるんじゃないかみたいに勘違いしたのかもしれないぞ」
「、、なんなんだろうな」
幸介も藤田にならいパンの袋を1つ開けて食べ始めた。
「弁解してきた方がいいんじゃねえかな〜?」
その時東條が席を立ち、教室から出ていった。

あいつ飯まだ食ってねえよな。

「わるい、このパン何個かもらうわ」
「おうっ、行ってこい」
幸介はそう言ってパンを適当に袋に突っ込み、早足で教室を後にした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫