《MUMEI》 秀一。俺視点. 「ばれ、なかった…のか?」 「…っん…ン…ぷは…」 やっと佑二は俺の口から手を離した。 《演技する方の身にも》なれ、っての… 痛ぇしよ……… でも、こんな… こんな一途なヤツを騙さなきゃいけねーなんて…… 「ごめん、辛かっただろ?」 「別に…」 俺には出来ねえよ… もう、手遅れだ 俺は、コイツの 「おい…ゆ、じ…き…しろ」 このアマちゃんのキスに 「ん…」 溺れてる ---------------------------------- 「…ごめん」 「何がだよ」 やっぱコイツ …馬鹿だな ---------------------------------- それからもその馬鹿は、馬鹿のままだった。 俺から誘わねー限り、手…出してこねーし 「は……ム、ん」 コイツとのこのキス 「っぁは……あ……嫌、だ……」 この交わりは、優しすぎる。 「痛い…?」 「違…う……違…っは…ぃ、う……」 違う。 「辛いの…?」 もう首を振ることしか、 出来なくて 快楽だけじゃない。 もう俺はこいつを 「…ゆ、じ…好き…だ……っくぅ、あ…ッ!」 騙せない。 計算、違いだ 前へ |次へ |
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