《MUMEI》 気のせいチュンチュン・・・チチチ・・・♪ 小鳥が歌を歌っている。 今日は雲ひとつ無いきれいな青空が広がっている。 そう。快晴だ・・・。 これはきっと快晴というんだろう・・・・。 「おはよう!春人、怜ちゃん!!」 「おはよう。」 「おはよう、神流。」 「怜ちゃん、何を調べてたの??」 「・・・・。いつか言わなきゃって思ってたけど・・・ もう、今言った方がいいのかな・・・?」 「??どういうこと??」 「春人くんには言ったんだけどね、あのお伽話には 続きがあるんだよ・・・・。」 「なんで、それを言ってくれなかったの!?」 「実は・・・神流はその続きに出てくる人に会った事があるの・・・。」 「え?どういうこと!??」 「いい?よく聞いてね? そのお伽話の続きはね・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・なの・・・・。」 「・・・・・。え・・・・?嘘でしょ・・・? ・・・・そんなの嘘だよね・・???」 「事実・・・なんだ・・・・きっと。」 神流はしばらくピクリとも動かなかった。 「・・・・。そう・・・なんだ・・・・。 分かった・・・。ありがとう・・・・。」 そう言って神流は自分の部屋に閉じこもってしまった。 「ね・・ねぇ、怜さん??」 「??どうしたの?春人くん。」 「実は、こういう本を見つけたんだけど・・・・。」 と言って俺が出した本は・・・そうあの本だ。 “天空と地上 光の便り” この本は、確かにネーミングセンスは最悪。 いまいちパッとしない題名だ。 「あ!これ!! アタシもこれを見つけて読んでたの!! それで気が付いたらあんな時間になっちゃって・・・。 昨日は本当に大変だった・・・・。」 あれ?怜さん、何か変?? さっきから、喋り方が変だし・・・・。 “なんだか脅されてる人みたい” 「あ・・・あの、怜さん??」 「??どうしたの??」 そう言って振りかえった怜さんは いつもと同じ明るい笑顔だった。 あれは、きっと気のせいだ。 そう・・・きっと・・・・。 キノセイ?? 前へ |次へ |
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