《MUMEI》
堕ちていく
「…ぁ…陽菜…イク…、イクよ…」

陽菜の頭を掴んだまま腰を振ると、重なってるときと同じような卑猥な音が、部屋に響いた。

「ぁ…ぁあ、すごい…陽菜…上手だよ…」

僕は力一杯腰を打ち付け、陽菜の口内に果てた。
僕から解放された陽菜は涎と共に大量の精液を吐き出して、苦しそうに咳き込んだ。

「あ〜ぁ、なにやってんだよ、ご主人様の精子はちゃんと飲まないとダメだろ」

佐伯が笑った。

「お仕置きだなぁ?」

そう言うと佐伯は道具の中から、電気マッサージ機を手に取った。
陽菜は体力を消耗してしまったのか、黙ったまま佐伯を見つめている。

「あ、その前に溢した精子舐めろよ」

縛られたままの陽菜が、電気マッサージ機で虐められると期待していたのに、佐伯は陽菜を繋いでいた手錠とロープを外した。

「早く舐めろよ、ちゃんと戸村に溢してごめんなさい、ご主人様って言ってからな」

佐伯に言われた陽菜が、僕を見つめた。

「……溢して…ごめんなさい…ご主人様」

虚ろな瞳で陽菜は言ったけど、こんなにも簡単に佐伯の言うことを聞く陽菜は、陽菜じゃないみたいで…。
僕に服従したような陽菜の視線は愛しい筈なのに、佐伯への嫉妬心が僕の心を沸々とさせた。
そんな僕と陽菜を見て、佐伯は笑う。

「よし、じゃあ舐めていいぞ」

佐伯の言葉を聞いた陽菜が、ゆっくりと床に拡がった体液を舐めとっていく。
そんな陽菜の後ろから、佐伯は初めて陽菜の秘部をまじまじと見つめた。

「すげぇ濡れてる…バイブ好きか?」

佐伯に聞かれた陽菜が、床を舐めながら首を振った。

「へぇ…じゃあ好きなのは蝋燭か?」

陽菜が、また首を振る。

「じゃあ洗濯バサミ?」

床に広がった僕の体液を、全て舐め取った陽菜は顔を上げると、また首を振った。

「じゃあ、なにが好きなんだよ…変態のクセに純粋ぶんなよ」

佐伯は立ち上がると、陽菜に飲み込まれたバイブを、更に奥へと蹴った。

「ひあぁあッ!!」

蹴られた陽菜は上半身だけが崩れ落ち、下半身を突き出した格好で鳴きながら、小さく体を痙攣させた。

「どうやって虐められるのが好きか言えよ」

佐伯が尚も、陽菜の奥へとバイブを蹴る。

「ひっ…ひぁ…あ…ゃ…」

「蹴られて感じてんのかよ」

今まで陽菜は、『気持ち良くなんかない』って言いながら快楽を否定してきたのに、否定しないまま喘ぎ続けている。

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