《MUMEI》
吹部にはいって第一の取り組み
もうすぐ、吹奏楽のコンクールだ。

私は1年だから出られないケド…。

先輩たちを応援する。

今年こそ全国大会に行きたいって、部長が言ってた。

私たちにできることはないだろうか…


1年生で、放課後集合した。

「みんなごめんね、わざわざ。」
「別にいいけど、用ってなんだ?」
「実は、コンクールに向けて先輩たちになにか手作りのものを渡したいと思うんだけど、みんなどうかなって。」
「へぇ…。いいじゃん。俺は賛成。」
「佑伸くん。」
「私もいいと思う!」
「菜穂!」

高村菜穂。
フルート担当。
小4からフルートわやっていただけあって、かなりの実力の持ち主だ。

「俺もぉ。」
「たっくん!」

三山拓海。
トロンボーン担当。
いつものんびりしてる。

「みんな賛成か?」
『は〜い!』
「とゆーことで、さっそく取り掛かるとするか。」
「うんっ。ありがとう、佑伸くん。」
「どおってことないよ、美香のためなら…。」
「えっ、あ、うん…。」
「佑伸〜。ここでラブラブタイムはやめろぉ。」
「そ、そんなんじゃっ。」


それから私たちは、先輩たちへのサプライズ大作戦を実行しはじめた。

まず、フェルトでお守り作る係り。
クッキー作る係り。
デコレーションの係り。

いっぱいあるなぁ。

そうして私たちの作業が始まった。

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