《MUMEI》
まさか無意識とは、、
教室に戻る際、幸介は一人の女生徒と遭遇した。
バッチリ目が合う。
「ふっ」
「確か、青井、、だったか。ってか今笑われたのか?」

直感ではあるが、、あの表情は真性のSな気がする。雨宮と仲がいいらしいし、強敵かもしれん、、、

「からから」
「あっ、こ、幸介。どこいってたのよ」
「?どうかしたのか夏海、顔赤くね?」
「うー、う、うっさいわねバーカ!」
夏海はそう言って席に着いた。
「なんなんだよ」

あっ、帰りにノート返さなきゃ。

「おかえり青少年」
藤田が不気味なくらいにこやかだ。
「、、、」
「幸介、今まで無意識だったかもしれないが、お前考えてることたまに声にでてるぞ?」
「なに!?そうだったのか、、じゃあもう一度言おう、不気味だ」
「ボキボキッ!」
藤田が手の骨を鳴らして『あ〜…』とか言いながら首を回している。
「待て!冗談だっ」
「まあ許してやろう」
「ったく時々ひやひやするぜ」

東條は授業開始ギリギリになって入ってきた。

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