《MUMEI》
おや〜!?
「すっ」
「ばたんっ」
「クスクス、またこけてるよ、ださ〜」
「とろいわ〜」
………………………………
「、、、」
東條は自分の机の中がゴミだらけになっていることに気づいた。
………………………………
授業が終わり号令。
「きりーつ」
「ガタガタっ」
「?東條、挨拶くらいしっかりせんか」
東條が席に座ったまま動かない。
「ガタっ、ガタガタっ!」
見ると何か粘質系のもので椅子とスカートがくっついてしまっていた!!
………………………………
みたいなものを想像していたのだが、、、
「東條さーん、ここわからないから教えてくれない?☆」
「、、、どうなってるんだ?あの手のひら返したような反応に猫なで声、不気味だ」
藤田は幸介の様子を伺うべく後ろを向いた。
「ひくっ、ひくっ」
幸介は全力で笑顔をひきつらせていた。
〜幸介、心の叫び〜
ど〜〜うなってんだよ〜う!!…よ〜う!…ょ〜ぅ……
「ダメだ、幸介ショートしちまってる」
幸介の目の前で手をヒラヒラさせる藤田であった。

どうゆうことだ?あの反応は、、いや、絶対裏がある。なんだ、、、

東條が幸介に『ヘルプ!!』と言わんばかりに目配せしていたことに気づかず、幸介は『考える人』状態になっていた。

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