《MUMEI》

圭の髪の毛は抜けてしまった。そしてご飯も自分で食べれなくなった。空は寝ている。「圭〜!」「なにー?この。」「写真とろ。」始めての家族写真。看護婦さんにとってもらった。「みんないいかおでしたー」「ありがとうございました。」
そうして次の日〜

「空〜」ちゅっ「この〜」ちゅっ「今までありがとう。」涙が止まらない。「圭ー圭ー!!!」そして静かに息を引き取った。ありがとうけい。大好きだよ。

2年後。
「空〜」「ママ〜お空見てー」「綺麗〜」「パパが笑ってるのかな?」「そうだね!いつも空を見てくれてるんだよ」「ママはパパのことすき?」「大好きだよ。」「空もパパ大好き。」一筋の涙がこぼれた。「そら?ママは空もパパも大好き。だからずっと笑っていてね。そしてママにいろんなことを教えてね。」「うんっ!空もママが泣いてたら悲しいよ。だからにこにこしてね。」「うん」

私は今でも大きな空の上にいる圭と大きな空の下で生きているそらを愛し続けるよ。

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫