《MUMEI》 危険な信号「あたしは、誰ーー。」 えっーーー 一気に静まりかえった。 『茄魏。本当なのかい?』 『おいおい、まさかさっきの衝撃でか?!』 「茄魏。僕の事やこの人の事は、分かるよな?」 ただ茄魏は黙ってた。 ーふと言った 「あたしは、皆の事は分かる。でも・・自分の事が分からない。」 何故こんな事がおこるんだ 『記憶喪失って事か。』 ーチッ 『ガキ。俺たちは人間じゃあねぇ。 れっきとした、`鬼´だ。悪いが俺たちの正体を知った以上、茄魏の代わりに手伝ってもらうぜ。』 茄魏が記憶を取り戻すまでは・・。 『ガキ。一つだけ言っておく。』 「・・・?」 『俺たち鬼狩りの鬼は、記憶を無くすと・・』 《ゴクッ・・。 冷や汗が出てきた。 『完全に我を忘れ、暴走しちまうんだ。』 ー・・・・・ 『いや。こんな事が起こったのは これが初めてだからよぉ。 じじいに聞いたんだ。』 ー完全な・・・鬼に。 僕は何も言えずに、ただ現実を受け止めていたようだった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |