《MUMEI》

アレックス・ブラウンは名だたる実力派達からオーディションで主役をもぎ取った、期待の若手役者だ。

若干22歳にして、この舞台を引っ張っている。

イングランド出身でくせっ毛の栗色の髪と瞳を輝かせ、巷では王子と囁かれていた。
優雅な顔立ちと反して人懐っこい性格が彼の良いところだという。


「アレックスを家に呼んでいいですか?」

人懐っこい性格だとは聞いていたがここまでとは……


「どうしてまた。」

家に来たいなどと言うのか。


「俺がこの間休んだ分をアレックスが台詞合わせしてくれるみたいで。」

……数秒前の私を殴りたい。


アレックスは元々スキンシップが多くて、彼も中々慣れなかったようだ。
それを察したのか、アレックスも彼には少し浅いスキンシップに変えて、親交を深めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫