《MUMEI》 はじめまして。ーー4月12日09:48ーー おんぎゃぁーーーー!!!!「おめでとうがざいます。かわいい女の子ですよ。」にっこりと微笑んだ助産師さんが私と私の夫の卓也にほほえんだ。「ありがとう。すず。」といって私の手をぎゅっとにぎってくれた。そして私たちは2児のママとパパになった。病室で寝ていると「すず見て」と卓也が窓の外を指差した。「桜」そこには木からもう落ちそうになっている桜の花が1つだけあった。「この子もこんな風に1人でもみんなを笑顔にしてしまうような子に育ってほしい。だからこの子の名前は桜にしよう。」「・・・・桜。」といって私は娘に微笑んだ。「桜。この子の名前は桜。」「桜〜パパだよ。」「ママだよぉ」そして今実家に預けている私たちのもう1人の娘の心愛に電話をした。すると私の母と心愛がすぐに病院にきた。心愛は今年でもう4歳だ。「ママの大きなお腹は?」心愛がきいてきた。ついつい笑ってしまった。「可愛いあかちゃぁん」笑顔が耐えなかった。 私はこの時とても幸せだった。幸せ以外の言葉はなかった。 次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |