《MUMEI》 さようなら私はずっと桜の付きっ切りになった。心愛はパパがみてくれている。たまに病院にきてさくらとあそんでくれている。桜はもうとてもやせてしまってご飯もやわらかくしないと食べれなくなった。私はお見舞いに持ってきてもらったお花の水を替えにいった。そして病室にもどるととっさに桜が何かを隠した。「桜?何隠したの???」「内緒。」といってにこっとした。ごほごほっ「桜大丈夫???」「まま・・・苦しい。」「先生よんでくる」「桜ちゃん」「桜ちゃん」パパも来た。心愛もきてくれた。「さくー」そうして桜は3年という短い生涯を終えた。そうして私たちの家庭に笑顔は消えた。「ママ」心愛が心配そうに私のところに来た。「心愛ごめん。ままもう無理。」そういうと「お休み」といって寝室にいった。「卓也・・もう無理。」「すず。ガンバろ。」そうして桜の宝箱を見た。すると「ままへ」というかみが目に入った。どうやら病院の先生に書いてもらったらしい。「ママへ。ありがとうありがとう。ママと大人になったら遊園地にいこうね。」そして最後に桜の字で「まま大好き」と書いてあった。「桜。」するとパパへと心愛ちゃんへの紙があった。「パパへ。大きくなったらパパと結婚する。だいすき」「心愛ちゃんへ。また遊ぼうね。大好き」とかいてあった。みんな涙が止まらなかった。「桜。」「ママ。がんばろう。」心愛に言われた。「すず。心愛の言うとおり。」「うん。」そうしてまた家族に笑顔が戻った。 「まま。いってきまぁす」「いってらっしゃぁい」「すずいってきます。」「2人も気を付けて〜」「ばいばーい」 さくら?天国で笑ってる?ママはあなたのお影でいろんなことを知れたよ。桜ありがとう。ママは桜も心愛もパパのこともみんなだいすきだよ。 今までありがとう。 今もずっと ぱぱとままと心愛の 心の中に 桜の花びらのように 強く生きていてね。 前へ |
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