《MUMEI》
的外れ
「嘘‥だろ?」
「いや…」
「だってさっきまで一緒にいたんだぜっ!?何で…っ」
洋平を責めたって、どうしようもない事は分かっていた。
けれど、余りに信じ難い出来事に、司は気が動転してしまっていたのだ。
「俺だってわかんねぇよ!」
「………悪ぃ‥。」
的外れの司の責め立てに、洋平はキレた。
しかし怒鳴られたお陰で、司に落ち着が戻る。
「とにかく、今から皆の所行かないと。」
「‥だな。」
詳しい話はそこへ行ったら分かるだろう。
口数も少ないままに、二人は三人の待つ警察署へ向かった。
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