《MUMEI》 謎の転校生茄魏は、一応暴走しないように 腕輪に術式を書かされた。 ー僕もひとまずこれで、安心だ。 しかし・・怪しい人影がすぐそこまできていた。 茄魏にも、伝えねばならない。 《ガラッ・・ おはよーはよ 転校生が来てるらしいよ。 えー まじ ザワザワ ー転校生か・・ 『オーイ。席座れー。転校生入れ』 《ガラッ・・ スタスタ 黒の髪に少しボーイッシュ系な感じの、女の子だった。 見た目からして、おとなしく見える。 〈縷々野 風季(るるの ふうき)です。よろしくお願いします。〉 ー変わった名前。 俺達の近所に座った。 「僕は、夜加 葵よろしく。」 「あたしは、茄魏。」 一応確かめなくては、いけない。 奴らの仲間かも、知れないからだ。 ー「茄魏」ー ー「何?」ー ー「話したい事がある。屋上に来て。」ー ー「分かった。」ー ー屋上ー 「で、葵どうした?」 「茄魏には、言ってなかったけど・・ 奴らが動き始めてる。」 「奴らが・・・。」 「伝言で鵺紅丸さんから頼まれた。」 ーとうとう奴らが動きだした。 「僕は奴らの事はよく知らない。 でも、僕にも茄魏を助けた時に 眠っていた能力が目覚めた。僕も協力する。」 「そう・・すごいわ。やっぱり葵は。」 明日にでも迫ってくるような、気がしていた。 前へ |次へ |
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