《MUMEI》
《完結》
橘先輩は、一瞬ポカンとした顔をしたが

すぐ普通の顔に戻って「俺でよければ」

と言ってニコッと微笑んだ。

私は夢かと思って

「う、うそホントに?」といってしまった。

すると橘先輩の顔がズイっと近寄ってきて

私の唇になにかがふわっとしたものが

あたった。訳がわからないまま立ち尽くしていると

橘先輩の口元が上に上がり、「次は目閉じてね」と言った

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