《MUMEI》 す、すげぇ… 俺は指示された場所にすわり 家の中をぐるりと見わたしてつくづくそう思った。 見た目もすごけりゃ中身もすげぇ… こうしていると俺は急にそわそわしだした。 さっき時計を見たらもうみきが帰ってくる時間だったからだ。 …とこんなことを思っていると 玄関の戸があいて「ただいま〜」と言う声が響いた。 この声は!みきだ!みきが学校から帰ってきたのだ。 自然に自然に!!と俺は自分に言い聞かした。 みきの足音がどんどん近づいてくる。俺は勢い良く 目をつぶり大きな声で「お、おかえり!!」 と言った。全然自然じゃねーじゃねーかよっ!どうすんだよ! 「ただいま…」えっ?俺は驚いた。今のは俺の聞き間違いか?いや違う。 今のはみきが言ったんだ。そんなにあっさりでいいのかよ… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |