《MUMEI》
許されぬ者
《ザザザ・・ッッ
森に冷たい風が吹いていた。
〈よしまずはあいつから逃げんで〉
ー〈作戦考えてあるから。〉ー
ー「うん。わかった。」ー

『お前らに何ができるんだね?』
《ボンッッ・・・
ー!!
《シュュウウ・・
黒い煙の中であたしたちはひとまず、
ひきあげた。

「ハァ・・・ハァ〜。」
ー追ってこない上手くいけた!
「で、聞くけどなんであたしの事知ってるの?」
〈私の一族でな、あんたら一族の事が噂になっててんや。それであの学校にいると聞いて転校してく来たちゅーわけや。〉
「でも、鬼って分からなかったんでしょ?あたしの事?」

〈いや・・私もすぐに人じゃない気配はすぐに感じるんや。〉
「すごいのね。縷々野さん。」
〈まぁ、今はともかくあいつを殺らんと私ら陰陽師の任務にもならん。〉

「じゃあターゲットだったの?!
だからあたし達のあとをつけて・・」
〈そうやで。私も人間やからそこまであんたら見たいに鼻は聞かんし。〉


〈もう少ししたら奴らがくるで。〉
「うん。分かってる。」

《ドシャーーン
『やぁ。君達もう鬼ごっこは終わりだよ。』
〈分かってんでーそれくらいの事。ただ
策を考えてただけや。〉
『じゃあ次は本気でくるんだね??』
「えぇ。あなたはあたしの大事な人を
傷つけた。だから・・・・グッグッヴヴ・・」

【ガァァァァァアグルゥゥゥ】
ー!?なんやこの妖気?!
【離れて、陰陽師。】
ー今は分からないけどコントロールが
できる。
〈分かった。なら私はあんたの補助に回る。〉
【あたしが主に奴を殺りにいく。】



どうしても今、怒りの感情がそれを越えようとして
押さえられなくなっていたようだった。

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