《MUMEI》
教師
ピピーッ!
「訓練を始める。全員集まれ!」

低い男の声がグランドに響いた。


「あ、早く行こ!いのりちゃん!怒られちゃう!」

あいむがそう言って私の腕を引っ張った。

私はその引っ張られる力に任せてみんなが集まったところへ走った。


「む、君が今日から入った新人君かね?ぇ〜、そうだ!富田君、だったね。」

「ぁ、えっと・・・はい、あの、よろしくお願いします。・・・富田いのりです、」


教師のような男はうむ、と言って話し出した。


「それでは、今日は基礎をしよう。いいね?・・・よし、では初めよう。」

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