《MUMEI》
新たな光
「葵・・・。」
「茄魏・・。勝ったんだね。」

辺りは雨の静かな音しか、しなかった。
〈茄魏ちゃん。〉
「鵺紅丸・・・・。」
「茄魏・・・鵺紅丸さんは茄魏達が 来るときにはもう・・・。」

葵の側で安らかに眠っていた。
「嘘・・・だよね?鵺紅丸。」
「・・・・・・・っ。」
〈そやで。茄魏ちゃん。〉
ーあたしは、昔から鵺紅丸が苦手だった。いつも自分勝手で一人で悩んでてあたしに何も相談してくれなかった。

ーでも・・今は違う。
あたしの目の前で大切な仲間が死んだ。あいつのせいで・・
「鵺紅丸ーーーーー!!!」
《ポタポタ・・・
ーっぅぅぅ。
「こんなんじゃ恩返しにも、なんないよー!!鵺紅丸ぅぅっっぅぅぅ
ぅ。」



「さっき・・鵺紅丸さんが言ってた。・・ー『俺の中に、もう一人の自分がいる。』ーって。」

「鵺紅丸の中にはもう一人の自分・・・。」
「うん。鵺紅丸さんは、もともと`二人´だった。・・そして、鬼になる自分ともう一人の人間の自分を混ぜた。」


「だから、今ここいるのはのは鵺紅丸さん本人だということ。」
「じゃあ・・もう一人の鵺紅丸は?」
〈要するに、一人が死んでもう一人が生きていれば生き延びれる。そういうことか?〉
「鵺紅丸のもう一人は何処に?」


『ここだ・・・』
森の反射して見えるその先に、鵺紅丸とうり二つのもう一人がいた。

〈なんやまるまるそっくりやないか?!〉
『初めて茄魏。俺は鵺紅丸の弟見たいな者だからよろしく。』


鵺紅丸のもう一人の光があたしたちを、巻き込んでいく。

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