《MUMEI》
葬列
《ザザザザ・・
強い雨が降っている最中 、僕達は茄魏の家に戻った。

「鵺紅丸・・・」
「鵺紅丸さん・・今までありがとうございました。」

どんよりとした雨の中で、鵺紅丸の
葬式を行った。
「そこの小娘手伝っておくれ。」
〈分かりました。〉

茄魏のお婆さんと縷々野さんが、
鵺紅丸さんを運んでいった・・・

「・・・・っ。」《タッタッタッ
「あっ、茄魏!?」
茄魏は、この場から立ち去った・・・
ー茄魏・・・ー
鵺紅丸さんのもう一人の人は外で、
監視を続けていた。

後から茄魏を追いかけた
《ザザザザザ
茄魏は屋根にいた。
「葵・・こっちに来ないで。」
「茄魏・・・」
茄魏は泣いていた・・肩の震えですぐに分かった。

「・・・・・っ。」
後ろからあたしをそっと抱いた。
「茄魏・・一人で抱えこむな。」
「葵・・。」
「茄魏が悪いんじゃない。 鵺紅丸さんはそんな事を望んでいない。」
「うん。そうだね・・。 」
「僕は茄魏を守れるように、鵺紅丸さんの分も強くなる。」
「だから・・もう自分を責めて傷づつけんな。」


「葵・・・ありがとう。」

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