《MUMEI》
ジョークだと思ってたのに
「は…ははっ。んな事マジな顔して言うなって!一瞬心臓止まったし。」
「…何で?」
「何でって。だって男同士だぜ?ナイナイ!有り得ねぇだろ?」
「やっぱ、そう…かな?」
「そりゃそうだろ〜!考えただけで…って、どうしたユキ?」
ユキの奴、突然立ち止まったかと思えば
「ケンちゃんの馬鹿野郎!」
って思いっきり叫びやがって、今度は突然走りだした。
「あ!おい、何だよっ!?待てって!」
俺、何で馬鹿呼ばわりされてんの?
しかも大きな声で…
「ちょ…ユキ…」
あいつ何でキレてんの?
俺、気に障る事言った?
状況の変化に頭が着いていけない。
「よっしゃ!捕まえ‥た」
だから取っ捕まえて、何で怒ってんのか聞き出そうとしたんだけど
「何‥泣いてんだ?」
今度はユキの奴、泣いてたんだ。
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