《MUMEI》
ヒーロー・も・ど・き2
ある日の昼休み、

またいつもの集団がやってきた。

「は、まだいるぞ?」

「おーい?__さーん?」

鬱陶しいのでシカト。

しかし、さすがに向こうも痺れを切らしたようで、

「シカトしてんじゃねーよ、今にも泣きそうなくせによぉ」

泣くわけないじゃん、あんたらなんかの前で

隣には、いつも一緒にいる友達が。

この子に迷惑は、絶対にかけたくない。

「ごめん、うちトイレいってくる」

といって教室を出ようとしたそのとき、

「なに、逃げてんだよ。あ、もしかしてわかっちゃったか?」

キッと睨みつけるが、意味なし。

次の瞬間、私の涙腺は崩壊した

「おまえの居場所なんて、この学校にはねぇんだよ!!」

わたしは、鞄を引っ掴むと、走って教室を後にした

もう、何も考えたくない...

いっそ、『感情』とやらを、捨ててしまおうか...

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