《MUMEI》
変わらぬ朝
チュンチュン…

「ん……もう朝か…
 にしても、久しぶりにあの夢を見たな〜」

俺は和泉 琉雅(いずみ りゅうが)高校2年生だ
あの夢っていうのは6年前にアイツを守ると誓った夢
まぁ、アイツはそんな誓いをもう忘れてるだろうな

「さてと、学校に行くか」

「琉雅〜!早くしないと学校遅れるよ〜!」

「……はぁ、アイツか…」

ちなみに、お袋と親父はいない、俺が小さい時に事故で死んだ
だから、この家には俺しかいない
それなのに、アイツは、アイツは…

「勝手に家に入って来るなって何度も言ってんだろ!睦月!」

「アハハハ!ごめんごめん」

何度も何度も俺の家に入って来るコイツは瀬川 睦月(せがわ むつき)
高校2年生で俺の幼なじみだ
6年前、俺はコイツに守ると誓ったが、今となってはなぜ誓ったのか分からない

「なんか言った?琉雅」

「な、なんでもねぇよ!」

「はいはい、早く着替えて来る!」

「チッ…」

「もう朝ご飯作らないよ?」

「5分で着替えて来ます!」

「アハハハ!」


和泉 琉雅の1日は幼なじみの会話から始まる

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