《MUMEI》

そう言って、教師は辺りを見回した。


「・・・うん、じゃ、みんなよろしく!!」

「はぁ〜?また?ちゃんとしてよ先生、今日くらいさぁ・・・」


なんだか教師と愛夢が言い合いを初めてしまった。


「ぅ、うるさいなぁ!だってみんなが教師よりも強いのが悪いんだろう!」

「はぁ〜?あんた教師なんだから生徒よりも強くなれるように修行でもしてきなよ!」

「ぅ・・・し、してますぅ〜!一生懸命やってますぅ〜!」

「あのね、」


すたたた・・・・


愛夢の言葉を聞く前に教師は走って行ってしまった。


「はぁ〜、まただよ。あの教師。いっつもなんだけどね。ごめんね、いのりちゃん。」


そう言って笑ってくれた。

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