《MUMEI》

「あ、あのさっあのばーちゃんがよぉこの部屋案内してくれてさっ」

俺はちょっと頭をかいた。

「だからどっかあいてる部屋あったらそっち行くし」

ははっと苦笑いをする。

でもみきはなにも言わず黙ったままだった。

「おーいみき?」俺はみきの顔の前に手をやり、横に振った。

「…好き」

「あーはいはい好きね!好き…?好き!?」

俺は思わず後ず去った。

えー…みきが俺のことをす、好き!?

そう思った瞬間顔が真っ赤になった。

「な、ななななんだよ急に!?寝ぼけてんのか!?」

「私ね、いつもあなたのことを思いながらオナニーしてたの…」

はいいぃぃぃ!!?なんで急にそうなんだよっ!

「いつも学校では俺のことだけ避けてるのにさぁ!それは嫌いだからだろ!?」

と自分で言ったもののなんだか言い終わってから

自分の言葉に自分が傷ついた。

「そ、それは!喋ると緊張してうまく喋れないから…」

みきは顔を赤くして言った。

やっべぇめっっさ可愛い!!

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