《MUMEI》

♪〜邑希〜♪

カコッ!!――

ネットだ・・・。
ちっ・・・。ぜんぜんスマッシュはいねぇし・・・。
「邑希ー!こっちこい!」
はいはい・・・。
なんでしょーか。
「お前、やる気ないだろ?」
あ、うん。そうです。
「ないならやめろ。」
そこまで言わなくてもいいじゃないか。
私の勝手だし
「フォームが崩れてきてるぞ。いいか、構えはな、こうやるんだ・・・ぐだぐだなんたらかんたら・・・」
あー・・・もう聞いてらんネェ・・・。
「わかったか、もどって練習してこい。」
なんだよ・・・そんだけ?
私は別に卓球をやりたいわけでもねーし。
ただ単に奏汰さまを見ていたいだけ〜♪


言葉使い悪い
先生に目をつけられている
すこし不良っぽい
暴力振るう
すべてが悪いところだけ、だけど少しの間だけ乙女になるときがある
それは奏汰が近くにいるとき、または見ているとき。
そんな性格はだれもが「ぶっりこ」や「ばればれやん」とかおもうだろう。
だけど邑希はそんなことを気にしない。
奏汰の悪口とかを言わなければ。
奏汰と邑希は部活は一緒だが部活をする場所が違う
というよりも仕切られている
第2体育館の半分をそれまた半分にして男女にわけている。
だけど網じょうのもので仕切っているため
球が通らなければいいということで男女は完全に丸見えである。
部室はあるが男女一緒であることがこの学校はおかしい。
そのため女子が先で男子が後というかんじで部室をつかっている。そのかわり女子の部は早くにはじまる。
男子は早くから来ているやつが多い。
とくに試合の前とかは授業終わったらすぐに体育館にくる。
一方女子は一部を除いてマイペースでぐだぐだしている。
そのなかにはいっているのが邑希。
だらだらとしていてさっきのようにしょっちゅう怒られる。

「てゆーかほんとに奏汰のこと好きだよね〜」
「ッて無視かいな!!」
べつにつっこみ入れなくても・・・。
関西人じゃないんだしさぁ。
これは私の友人(?)である里李亜(りりあ)
理李亜は私とちがってマイペースじゃなくて先生にもほめられてばっかりいるエリート的な存在
そんな理李亜が私を友人としてくれる。
「はい!今日は部活終わり!」
あ、女子の部が終わった。
「邑希と理李亜はのこれ」
「ええっ!?」
2人息をそろえて発した

「うちらってなんか悪いことしたっけ・・・?」
「どうだっけ・・・」
「もしかして、さっき男子のほう見てたから!?!?」
「ええー!!」


♪〜奏汰〜♪

ダンっ!!カコッ――!

「よしっ!!」

スマッシュ成功!
「やっぱ奏汰強いよな〜」
「あはは」
オレ奏汰。県大会で準優勝をしている。
だけど今年で卒業。中学は別の学校にいくことになって。卓球部がないところに。
正直言って中学いきたくない・・・。
「あ、女子終わったみたいだな。じゃぁあと10分!よぉ〜しがんばるぞぉぉぉぉ!!!」
そういって自分の球を拾いに行くのは拓海(たくみ)オレのよき理解者。
去年5年男子の部の県大会で準優勝をとっている。
イマは4位という結果である。そうゆうこともあり、次の試合にむけてがんばって練習をしている。

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