《MUMEI》
異変
「ふわあぁ〜……昼メシの後の数学はやべぇって…ふわっ…」

「和泉ぃ〜…
 そんなに俺の授業がつまらんのか?」

「げっ…」

「お前にだけは宿題をみっちり出してやる!」

「ちょ…それだけは勘弁!」

「ハハハハ!」
「琉雅〜また怒られてんのかよ!」

「お前ら笑うんじゃねぇ〜!!」
リーンリーン

「ん?」「放送?」

[えー…皆さん、落ち着いて聞いて下さい
政府の方針により、この学校が選ばれました
もうすぐ軍の人が君らの教室に来ると思うので、慌てずに待機して下さい、以上]

ガラララッ!
「!?」「自衛隊!?」「なんで?その前に政府の方針って何?」

「おい、お前ら静かにしろ
 私達は政府から派遣された自衛隊だ、今からお前ら1人ずつにリュックを配る」

ドサッドサッドサッ…

「よし、お前ら中を開けろ」

「…お、おいライフルが入ってんぞ!?」「俺のはナイフだぜ!」「私にもナイフが2本入ってるわ」

《いきなり訳の分からない人が来てリュックの中には武器?どういう事だ?俺のは……日本刀か、どうやら本物だな…》

「お前ら静かにしろ!!」

「………………………」

「よし、これから始める事を説明する
 これからお前らにはそのリュックに入っているそれぞれの武器を使って戦い合ってもらう」

「え……」「ど、どういう事ですか!?」

「そのままの意味だ
 全校生徒の人数が5人になるまで戦ってもらうが、もし!2日後になっても5人以上残っていれば、その残った人も抹殺する…」

「そんな…!?」「私は嫌よ!」

「うるせぇ!甘ったれんな!!
 生き残りたければ、その武器を振るえ!!それしか道はない!!
 ……今、1時5分か…よし、2時により開始する
 それまでにチームを作ったり仕掛けを作ったりしても構わないが何か質問はあるか?」

「……………………」

「後、学校の外へ逃げようとすれば俺達、自衛隊が抹殺するからな
 それじゃあ、話は終わりだ!」

《……政府の連中は頭が狂ってんのか?方針だぁ?そんなの俺がぶち壊してやる》

「琉雅……」

「睦月…俺と一緒に来い」

「え…いいの?
 足手まといになるかもしれないよ?」

「そんなの構わねぇよ
 それに、あの誓いがあるだろ?」

「あっ、まだ覚えててくれたんだ」

「ハッ、俺は記憶力がいいからな」

「ふふっ、バーカ」

「うっせぇよ……睦月」

「ん?」

「俺がお前を守ってやっからな」

「…ありがとう、頼りにしてるよ」

「おう、行くぞ」

「うん!」
 

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