《MUMEI》 裁判所「被告人座りなさい」 多分、僕のことだろう 僕は裁判所の真ん中にある僕にぴったりの椅子に座る 「貴女の名前は?」 「僕の…名前」 わからない。 「では、自分が分かる範囲で自分を説明してください。」 裁判官らしき人が指を指す 「僕は、一言で"本物"」 「ほう、それはなぜですか?」 「まず、僕は誰なのかわかりません。何者かも知りません。しかし、特技は嘘を付くことですもしかしたらこの喋り方この声この見た目も偽りかもしれません。しかし、」 僕は、僕と思ってしまったら二度とその偏見は消えません 「よって僕は"本物"であるとここに宣言します」 パチ、、、パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ 鳴り止まない拍手の音が耳障りになる 「静粛に!!、、、、では貴女は誰なのかハッキリして貰いましょう」 「僕、、、、いや、私は」 嘘つき liar です 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |