《MUMEI》
学校戦争開始
「そういえば、琉雅
 リュックの中に入ってた武器って何だったの?」

「ああ、俺は日本刀が1本入ってたぜ、睦月は?」

「私は…これ!手榴弾なんだけど…
 使い方分かる?」

「分かるよ、この手榴弾は何個あるんだ?」

「えっと…12個だよ」

「じゃあ、4個俺にくれ」

「うん、いいよ」

「おし、ここを俺達の拠点にすっか」

「ここって…資料室?」

「資料室なら棚やダンボールがたくさんあるし、もし敵が入って来ても俺達は死角から攻撃すればいい」

「なるほど〜
 ねぇ、琉雅…皆と話し合えないのかな?戦うなんて嫌だよ…」

「…それは無理だと思うぜ
 だって命が懸かってるからな」

「そっか…」

「睦月、今何時だ?」

「えっと、1時半だよ」

「開始は2時だから…間に合うか…
 お前はここにいててくれ、ここなら死角になるからな」

「琉雅は?」

「俺はこの手榴弾と資料室にあったこのワイヤーを使って仕掛けに行って来る」

途端に睦月が悲しそうな顔になる

「大丈夫だよ、2時まで戻るから」

「分かった、絶対戻って来てね」

「おう」
ガラララッ トコトコ…


「はぁ…どこに仕掛けるかな」

《時間は後20分…
 資料室前の廊下に4つ仕掛けておくか》

ちなみに、琉雅が仕掛ける罠は敵の存在を知らせ、殺すための罠である
ワイヤーの先を手榴弾のピンにくくりつけ、それを足下に仕掛けておく事で敵がそのワイヤーを引っ張れば、手榴弾のピンが外れ、ドカンという罠だ

「ふう、これでいいだろ
 後5分…戻るか」

ガラララッ

「!?
 なぁ〜んだ、琉雅か」

「失礼だな…
 罠は仕掛けて来たから大丈夫なはずだ」

「はぁ、いよいよ始まっちゃうんだね…嫌だな〜」

「大丈夫だって!俺が守るって言ったろ?」

「それでも、戦うのは嫌なの!
 だって、友達とも戦わなきゃいけないけないんだよ?」

「それでも守る!」

「……はぁ、琉雅ってホントに馬鹿だよね…」

「なっ…!
 俺は馬鹿じゃねぇよ!」

「はいはい、アナタは天才です」

「……ぜってぇ馬鹿にしてる…」

「でも、元気出たよ!ちゃんと守ってね?」

「御意」

「ふふっ」
リーンリーン

[えー…まもなく2時になります
2時になりましたら、どんな手段を使って殺しても構いません
もし、逃げようとすれば自衛隊が抹殺しますのでご注意を
では、2時まで後5・4・3・2・1・0…2時になりました
開始して下さい]

「始まった…!」

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