《MUMEI》 言葉〜江上視点〜 答えが出ないまま朝を迎えた。 太陽は輝き 小鳥がチュンチュン鳴いていて 爽やかな朝のはずなのに・・・ 私の心の中の太陽は 全部雲に覆われている。 支度をすませ 学校へ行く。 実穂は、いつもと同じだったので 昨日のことバレていないみたいだと ホッとした。 西村くんは・・・、 なんか考えてるのかな・・・? 私は、フルフルと頭を振り 西村くんを 頭から追い出した。 でも、またすぐに 入ってくる。 昨日の態度変だと思われたかなぁ・・・ 実穂のこと聞かれたら どうしよう・・・ 話したら 実穂悪くないのに 嫌な子だと思われちゃうよね・・・ それに・・・・・ 実穂のことは 聞かれても 黙っとかないとな。 今日も、授業には ちっとも集中できず 放課後を迎える。 会計をするために 西村くんが、私の所へやって来た。 私は、目を合わすことが出来なかった。 会計を始めて 10分ぐらい経つと 教室には 私と西村くんの2人だけになった。 すると西村くんが 大切な話があると言った。 でも、私はそれを聞くのが 怖くて断った。 何を聞かれるんだろう? そして何を言われるんだろう? って考えると怖かったから。 でも、西村くんは 聞いてくれるだけでいいからって 必死だったの。 西村くんの目を見ると 本当に必死さが伝わってきたから もう断ることは 出来なかった。 内心ビクビクしながら 西村くんの言葉を待った。 すると、西村くんの言葉は 私を問いただすためのものではなく 私を責めるためのものでもなくて 私は、すこし驚きながらも 西村くんの目をしっかりと見て 西村くんの言葉を1つ1つ受け取っていった。 前へ |次へ |
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